【コラム】会社経営における手触り感の大切さ

Category: Business
Author: Shibata
Date: 2024-09-26

手

こんにちは。株式会社Arch代表の柴田です。最近、改めて反省したことがあったのでコラムにしてみます。

それは、

  • ビジネスの手触り感がすごく大切であること
  • 泥臭く、そのビジネスの本質は何かを考えて実行すること

ということです。

私の今までの社会人人生は、サラリーマン5年、起業して11年という感じで、起業2社目の民泊運営の会社では従業員は100人以上いましたので、一応100人の部下を抱えていたということになります。とはいえ、宿泊施設で働いてくれているアルバイトの方などは、現場で面接を対応してもらっていたので、実際に直接面接して、採用していたのは社員の3〜40名という感じでした。

代表の役割は会社によって変わってくると思いますが、私の場合は、株主、銀行、主幹事証券対応、上場準備、管理部周りをメインとしながら、投資物件の判断とデザイン面の関与という感じでした。営業は共同創業者の領域だったので、一部を除いてはノータッチという感じでした。そんな感じで広く浅くいろいろな業務に関わる感じになっていて、事業が拡大して、従業員が増加するにつれて、少しずつ仕事の手触り感が無くなってきていたのを覚えています。

また、宿泊事業の外部要因による売上変動も相当なもので、例えば、韓国で半日運動が起これば売上が激減、中国が日本への渡航を制限すれば売上激減するなど、アンコントロールな売上変動が多くありました。宿泊施設の供給サイドは等差級数的に増えていっていましたが、需要サイドは増加傾向にありながらも前月比数十%くらいは普通に変動するという相場環境でした。

従業員増という内部要因と、宿泊市場の変動という外部要因が重なり、自分の行動が会社に与える影響が少なくなってきていることから、息苦しさを感じていました。

その状況を打開し、売上を少しでも上げるために何かできないかと考え、宿泊施設の予約サイトをお客様の見る画面、また管理画面をすべて確認し改善案を考え、実行するという会議を開催することにしました。役員、株主から出向してくださっていた役社員、運営担当者の全員が朝6時に出社して、みっちり見直し、改善案をまとめ、1週間で実行するということを繰り返しました。

宿泊予約サイト(OTA)は一旦完璧にしたと思っても、仕様変更があったり、新たなキャンペーンや入力項目が増えたりすることで、時間が経つと不足する箇所や最適化スべき箇所が出てきます。また、施設の写真についても、オープン日を厳守することを絶対条件に行動していましたので、完全とは言えない状態で掲載されている物もありました。そういったものを一つずつ見直し、改善し、その時考えうるベストな状態にしていきました。

売上自体は外部要因による変動が大きいため比較するのが難しいですが、少しずつ売上の改善が見られました。また、ここまでやりきっていたら、「OTAでやれることはこれ以上無い」と言い切れるくらいの状態だったので、他の要因の改善(例えば、内装や、価格など)に注力することも出来ます。この、やりきった感はすごく重要で、変数が多い宿泊施設の売上の中で一つの変数はすでに最大化されている(と思える)というのは、考えをシンプルにすることが出来ます。一つの変数が最大化されれば、今度は別の変数の改善を考えるというように、少しずつピントが合ってきます。

これが「ビジネスの手触り感」に繋がるのではないかと思います。現在3社目の起業で、スモールスタートですので、現場との距離感はありませんが、自戒の念を込めて。

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