Category: Branding | Hotel Management
Author: Shibata
Date: 2025-05-05
OTA(オンライン旅行代理店)の中でも、Booking.comは圧倒的な認知度と利用者数を誇る世界的なプラットフォームです。特にインバウンド需要が回復しつつある今、多くの宿泊施設がBooking.comを活用し、新規顧客の獲得に取り組んでいます。当社の1000施設以上の運営経験に基づいたノウハウを公開します。
しかし、登録しただけでは予約は伸びません。ユーザーの検索結果に自社の施設が表示されなければ、どれだけ魅力的な宿でも“見つけてもらえない”のです。
本記事では、Booking.comの検索結果で上位に表示されるために必要な運用ポイントを、アルゴリズムの視点と現場の工夫の両面から、具体的に解説していきます。
Booking.comでは、検索結果に表示される順位(ランキング)は主に「コンバージョン率(=予約率)」を基準に決定されます。簡単に言えば、「よく予約されている施設」=「ユーザーの求める施設」=「上位に表示する価値がある」という評価です。
この考え方に基づき、Booking.comのアルゴリズムが重視する項目を見ていきましょう。
コンバージョン率とは「ページを見た人のうち、何人が予約したか」という割合のこと。Bookingはこの数値を非常に重視します。改善のためには:
「未来の在庫」がないと検索結果から除外されるケースもあります。最低でも2〜3ヶ月先まで空室を確保し、定期的に更新することで“アクティブな施設”として評価されます。
Booking.comでは施設ページの「完成度スコア」が表示されています。これが80%未満の場合、上位表示は難しくなります。
価格は単に安ければいいというわけではありません。「妥当かつ魅力的」であることが重要です。
直前キャンセルやノーショウ(無断キャンセル)が多いと、施設の信頼スコアが下がります。
レビューは新規顧客の信用獲得に直結するだけでなく、アルゴリズム評価にも関わります。
「今すぐ予約OK」な施設は、表示順位が優遇されやすい傾向にあります。特に当日予約を含む需要に対応できる体制があると強みになります。
返信までのスピードは施設の「信頼度」として計測されます。自動返信メッセージの設定や、チェックイン案内のテンプレート化も有効です。
Booking.comには、一時的に表示順位を高めるブースト機能や、Preferred Partner Program(優先施設プログラム)といった制度も存在します。
いずれも利用は自由ですが、利益とのバランスを見ながら慎重に検討しましょう。
→ こまめな見直しと運用体制の整備が不可欠です。
Booking.comで上位表示されるために必要なのは、“予約されやすい施設”であるという状態をつくること。
華やかな見た目や割引だけでなく、ユーザー目線で「この宿は安心して泊まれそう」「魅力が伝わってくる」と思ってもらえる運用が、アルゴリズムにも評価されるのです。
小さな宿でも、民泊でも、取り組めることはたくさんあります。まずは施設ページの見直しから始めてみませんか?
あなたの宿がもっと選ばれる存在になるよう、私たちもお手伝いします。
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