【コラム】小さい会社でこそ大切なフェアな経営と人事制度・定期面談

Category: Business | Column
Author: Shibata
Date: 2025.09.16

握手

この国から秋(と春)が無くなって久しいですが、皆様如何お過ごしでしょうか?

Archは今日も元気に頑張っています。

さて、当社ではできる限りフェアな関係性で、スタッフと共に働くことを目指しています。
具体的にどういうことをやっているかというと、あたり前のことですが、

  • 時間管理の徹底
    • 始業時間に業務が開始できていれば、早い出社は求めない
    • 就業時間(19:00)の10分前から片付け始めてOK
    • 残業は基本的に無し、残業した場合は1分単位で計上(実際に毎月ほぼゼロになっています)
  • 成果の見える化
    • 可能な限りすべてのタスクに金額を付与
    • 毎月の納品ベースでの成果を見えるようにする
    • 社内向けのタスクも可能な限りタスク化&金額付与
  • 有給の積極消化
    • 有給、夏季休暇などは、どんどん消化していってもらっています
  • 時間外の飲み会・イベントの廃止
    • 社内のランチ会、飲み会などは営業時間内に実施かつ、費用は会社持ち
    • 飲酒は自己判断
  • 定期面談の実施
    • 毎月、各スタッフと人事面談と業務の振り返り
    • 2ヶ月に1回、外部の人事担当者と面談を実施し、社内では言いにくいことなどを言ってもらう
    • 半期に1回、半年間の振り返り

というようなことです。

社内向けの制作も含めたすべてのタスクをこのように金額で管理しています(社名、人名などはマスクしています)

小さな会社ですと、このようなことはあまり実施していないことが多いと思います。

私も当社の経営が3社目になりますが、1社目の起業時はそういうことはあまりやっていなくて、割となあなあになっていました。面談に関しても「まあ毎日話しているし、伝わってるでしょ」という感じです。。。

1社目2社目と徐々に会社が大きくなるにつれて、仕事の評価が確認などを体系的にやったほうがいいということになり、評価制度を導入しましたが、会社の成長スピードと制度が噛み合わず(2社目は最終的には100名程度になっていました)、結局のところ感覚的な評価や管理になってしまっていたのではないかと今では反省しています。

今回、Archを創業し、少しずつスタッフが増えていく中で、

  • どうすれば納得感を持って働いてもらえるか
  • 長期間にわたって(できれば30年以上)ともに働けるか

ということを考えました。

今までは「会社をいかに早く大きくするか」ということが主眼でしたが(それも大事ですが)それよりも「気持ち良い関係性」で「長い期間継続する」会社にすることを重視するようになりました。これは私が歳を取ったことや、Archの株主が私だけであることによって、短期の金銭面の非効率性を無視できることも要因だと感じています。

もちろん、当社は営利企業ですし、利益を上げていくことは必要なのですが、スタッフが納得感を持って働いてくれることが中長期で見た会社の成長、収益にもつながっていくのではないかと思っています。

また、会社が真っ当に制度運営をしていることで、仕事のクオリティや、取り組み方に対しての指導がしやすくなるという側面もあります。会社はルールを守らずにスタッフだけにルールを強いると、一瞬は頑張れたとしても長くは続かないと思いますので、フェアな関係性をキープしつつ、同じ方向を見れるようにできればと思っています。

小さな会社で管理と評価ををしっかりやることや、外部の人事担当者に依頼することは、時間的、金銭的な負担が伴うので楽なことではありません。ですが、小さい会社で働くことのスタッフ側のデメリット(社長の一存で何が起こるかわからない怖さ、仕事の偏りや不公平感、パワハラ・セクハラなどが表面化しにくい、サービス残業の常態化など)を少しでも緩和することが良い採用や仕事への充実、最終的に会社の拡大につながると思い、なんとか頑張って実行しています。

この方法がうまくいくようであれば、タスク管理+人事評価のツールを作って、公開できればと思ったりしています。

長くなりましたが、これから当社への入社を検討されている方や、同じくらいの規模の会社を経営されている方への参考になりましたら幸いです。

No Data >>

Contact Us

宿泊施設のブランディング、OTA関連施策、マーケティング、各種制作から施設運営まで幅広く対応可能です。
お気軽にお問い合わせくださいませ。

Contact