ホテル業界で“勝つ”SEO対策とは？自社ホームページで上位表示する具体策

ホテルや旅館を運営していると、Googleで「エリア＋ホテル」「宿泊＋地域名」と検索しても、自社ホームページが上位に表示されないという悩みをよく耳にします。
じゃらんや楽天トラベルなどのOTA（宿泊予約サイト）が上位を独占しているため、公式サイトが埋もれてしまうのです。

しかし、正しいSEO対策を行えば、ホテルの公式ホームページでも上位表示は十分に可能です。
本記事では、宿泊施設専門でホームページ制作を行うArch（アーチ）が、ホテル業界で“勝つ”ためのSEO実践法を解説します。

① 「地域＋ホテル名」だけでなく、“意図”で検索されるサイトを作る

多くのホテルサイトは、「〇〇ホテル」「〇〇旅館」といった固有名でしか上位を狙えていません。
しかし実際のユーザーは、「〇〇観光ホテル」「〇〇サウナ付き」「〇〇ファミリー向け」など、目的・体験ベースで検索しています。

したがって、以下のような目的別キーワードで検索されるページを増やすことが重要です。

サウナ付きホテル
ペットと泊まれる宿
記念日・カップル向けホテル
ワーケーション対応ホテル
自然体験・アクティビティ付き宿

Archが制作するホテルサイトでは、こうした体験テーマ別LPを用意し、SEO経由の予約率を最大化しています。

② コンテンツSEO：体験記事や観光ガイドで“地域の入口”になる

宿泊施設が上位表示を狙ううえで効果的なのが、観光コンテンツSEOです。
単に宿の情報を載せるのではなく、「地域の魅力を紹介するメディア」として発信することで、間接的な流入を増やすことができます。

スタッフが選ぶ「おすすめ観光コース5選」
「雨の日でも楽しめる〇〇エリアの過ごし方」
「地元グルメを楽しむ旅」

このような記事を定期更新することで、Googleから“地域に根差した専門サイト”と評価され、自然検索流入が大きく伸びます。
コンテンツSEOは、広告費をかけずに予約導線を増やす最も効率的な施策です。

③ MEO対策（Googleマップ上位表示）をセットで行う

SEOと並行して重要なのが、MEO（Googleマップ最適化）です。
ユーザーは「地名＋ホテル」で検索した際、まず地図上の上位3件（ローカルパック）を確認します。

上位表示のポイントは以下の通りです。

Googleビジネスプロフィールの情報を最新に保つ
写真や口コミを定期的に更新する
投稿機能で季節のプランやキャンペーンを発信する

さらに、公式サイトとGoogleビジネスプロフィールを連携し、予約ページへ直接リンクを設置することで、SEO×MEOの相乗効果が期待できます。

④ 内部SEO：サイト構造とタイトル設定を最適化する

ホテルサイトのSEOでは、内部構造の整備も欠かせません。特に以下の5点は基本施策として押さえましょう。

タイトルタグ：「エリア＋ホテル＋特徴」を含める
例：「箱根の自然を楽しむ温泉ホテル｜公式サイト」
メタディスクリプション：各ページごとに固有の説明文を設定
altタグ：画像に説明文を加え、画像SEOを強化
構造化データ：Hotel Schemaを設定し、Googleに正確な情報を伝える
ページスピード：モバイル対応と表示速度を最適化（90点以上を目標）

これらを整備することで、Googleがサイトを正しく評価し、上位表示されやすくなります。

⑤ 自社予約を増やす“コンバージョン設計”もSEOの一部

SEOの目的はアクセスを増やすことではなく、予約に繋げることです。
Archでは、SEOで流入したユーザーがすぐに予約へ進めるよう、UI/UXを徹底設計しています。

常に見える位置に「空室検索」ボタンを固定
料金やプランを簡潔に比較できる構造
LINEやInstagramへの導線を用意し、再訪を促す

このように“予約までの距離を短くする設計”こそが、SEO成果を最大化する鍵です。

まとめ｜SEOは「技術」より「思想」

ホテル業界でSEOに“勝つ”ためには、単にキーワードを詰め込むのではなく、宿の世界観とお客様の目的を中心に情報設計を行うことが重要です。
Googleは「ユーザーにとって価値のある情報」を最も評価します。
つまり、経営者が自ら「なぜこの宿に泊まる価値があるのか」を定義し、それをホームページ全体で表現することが、最強のSEO対策です。

Archでは、宿泊施設のブランディングとSEOを融合し、デザイン性と集客力を両立したホテルホームページ制作を行っています。
自社サイトを強化したい、OTA依存から脱却したいという方は、ぜひ一度ご相談ください。

宿泊施設専門のSEO対策×ホームページ制作ならArchへ

ホテル・旅館・ヴィラなど、宿泊施設に特化したSEO・Web戦略を一貫支援。
コンテンツ設計からMEO対策、デザイン制作まで、成果を生むサイトを構築します。

書いた人

株式会社Arch
代表取締役柴田敬介

1985年兵庫県生まれ。京都工芸繊維大学・造形工学科卒。建築専攻。
新卒でSMBC日興証券株式会社に入社。コンサルタントとして勤務。社内表彰を多数獲得し最年少管理職（当時）に。5年の勤務の後に起業。
2013年、株式会社XS創業。代表取締役就任。Web開発、地方創生ビジネスなどを展開。地方創生では、全国の道の駅グルメNo.1を決定するグルメグランプリを10万人規模で開催。当事業を讀賣テレビ放送株式会社に事業譲渡。
2017年、民泊事業を行う株式会社グランドゥースをAPAMAN株式会社とジョイントベンチャーにて創業。代表取締役就任。その後丸紅株式会社から出資を受け同社の持分法適用会社となる。創業3年で売上13億円、1000以上の施設を運営し、国内最大規模の民泊運営会社となる。AirbnbのBest Contributor Awardを獲得。東証への株式上場を控えていたものの、コロナウィルス蔓延に伴い事業縮小を余儀なくされる。
2023年、これまで培ってきたビジネス開発、ブランディング、Webデザイン、広告などの知見を元に、宿泊施設のブランディング、運営事業を行う当社を立ち上げ、代表取締役就任。