Category: CEO Column
Author: Shibata
Date: 2025.11.25

株式会社Arch 代表の柴田です。
当社は昨日、設立から2年となりました。はじめて起業してから12年、私自身は今年40歳を迎えまして、物事に対する考え方が少しずつ変化して行きていることを感じています。
今までは、物事を追求して研ぎ澄ましていったり、抽象化してシンプルにすることを重要に感じていました。組織についても無駄を省いた組織づくりや経営判断をしてきたつもりです。それはそれで間違ってはいなかったと思うのですが、これからは色々なところに少しずつゆるさをもたせるくらいがちょうどいいかなと思っています。
いろいろな経営者と会ったり書籍を読んだりしましたが、ストイックに突き詰めている人が好きで、そういう人を見て自分も経営者としてそうあるべきという思想になっていました。(探求者ってい感じでかっこいいですよね。)
一代で大きな企業を作った人はそのタイプが多いと思います。一方でその過程では、人から恐れられたり、狂人扱いされたりする人も多いです。そのくらいでないとそこまで上り詰められないのかなとも思いますし、目的達成のためにすべてを捧げられるのは素晴らしいと思います。(途中から人格者に変わるタイプの経営者もいます)そういった先人たちを見て自分もそれを目指していましたが、今は一旦突き詰めたあとに少し手綱を緩めたくらいの柔らかい組織や人物になれたらと思います。
人生の折り返し地点に来て、後半戦をどう過ごすかどのような人生が幸福かを考えるうちにそのような考えに至りました。以前は上場も目指していましたし自分以外の株主もいましたので、利益の最大化を追求する義務がありましたが、今は幸い(?)私が100%株主ですので、自分と自分の周りの人(スタッフや取引先様など)の幸福度が高まるように動くことが自分の幸せに繋がっていくのではと考えています。
会社を大きくするスピードに関しても、以前は、運転に例えるとアクセル全開であることが前提でしたが、最近はカーブをぶつからずに曲がったり、落とし穴に気をつけたり、同乗者が車酔いしないような運転を心がけています。レースカーよりもワゴン車を運転している感じです。(バスとか電車ほど大きくはないので)
あまりにゆるゆるの組織にしてしまっては会社が持ちませんので、仕事は全力でやることを前提として、締めるところは締めつつ、ちょっと遊びのあるくらいが理想だなという感じです。
会社の制度に関しても同様で、当たり前のことではありますが、可能な限りフェアで、みんながちょっと頑張ってもいいかなと思えるような制度作りをしています。会社の制度でよくある「それって良さそうに見えて実はそんなに意味なくない?」みたいなものは排除し、本質的な意味で制度を決めていっています。
ちゃんと法律とか約束は守りますというようなことがほとんどで、そこまで特殊ではないですが。
逆に当社では今のところやらなそうなことは
という感じです。もっと厳しくしたりズルをしたりすれば、もっと早く会社を大きくすることはできるかもしれませんが、そういう手法は使わずにできる限り長く、良い会社を維持したいと思っています。
そんなこんなで、3年目に入りました。
まだまだ未熟な経営者、会社ではありますが、皆様これからも末永くよろしくお願いします。
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