自社予約率58%達成した宿泊施設の集客戦略

Category: Branding | Hotel Management
Author: Shibata
Date: 2025-04-01

はじめに

ヴィラ

近年、宿泊業界ではオンライン旅行代理店(OTA)の活用が一般的となり、多くの宿泊施設が集客に利用しています。OTAは必要不可欠なツールですが、手数料の負担が約15%と大きく、価格競争に巻き込まれること、ブランド価値の希薄化といった点に多くの課題があります。特に、ヴィラや民泊、ホテルなどの宿泊施設にとって、OTAだけに頼る集客戦略は長期的な視点で見たときにリスクが大きいと考えています。

本コラムでは、OTAを活用しつつも、自社のブランディングやSNSを駆使して直接予約を増やす戦略について、具体的な事例を交えながらご紹介していきます。


第1章:OTAのメリットとデメリット

OTAのメリット

OTAは、宿泊施設にとって以下のようなメリットを提供します。

  1. 広範なリーチ:国内外の多くの旅行者にアクセスできるため、新規顧客の獲得が容易。
  2. マーケティング支援:プロモーションやキャンペーンを通じて、施設の露出を高める事ができる。
  3. 予約管理の効率化:予約システムが整備されており、在庫管理や料金設定が一元化できる。

OTAのデメリット

一方で、OTAの利用には以下のようなデメリットも存在します。

  1. 高額な手数料:予約ごとに手数料が発生し、利益率が低下する。
  2. 価格競争の激化:他施設との価格比較が容易なため、価格競争に巻き込まれやすい。
  3. ブランド価値の希薄化:OTA上では施設の個性や魅力が十分に伝わらず、ブランドイメージが埋没する。

第2章:自社ブランディングの重要性

ブランドの確立

宿泊施設にとって、独自のブランド価値を確立することは、他施設との差別化を図る上で非常に重要です。特に、個性的な特徴を持つヴィラや民泊、ホテルなどでは、魅力を直接顧客に伝えることで、リピーターの獲得や口コミによる新規顧客の増加を狙うことが出来ます。

公式サイトの活用

ヴィラ

自社の公式サイトは、ブランド価値を伝える最も効果的なツールです。当社では以下のポイントを押さえ、魅力的なウェブサイトを構築しております。

Works Moroisoso

  1. ビジュアルの充実:高品質な写真や動画を掲載し、施設の雰囲気や魅力を視覚的に伝えます。
  2. ストーリーテリング:施設の歴史やコンセプト、スタッフの想いなど、背景にあるストーリーを紹介します。
  3. ユーザビリティの向上:直感的な操作性やスマートフォン対応など、使いやすさを追求します。

SNSの活用

SNSは、施設の最新情報や魅力を発信し、顧客とのコミュニケーションを深めるための強力なツールです。現状Instagramがもっとも適したプラットフォームですが、施設によってはTikTokも有力な候補になり得ます。以下の点に注意して運用することが必要です。

  1. 定期的な投稿:継続的な情報発信で、フォロワーの関心を維持する。
  2. ビジュアル重視:写真や動画を活用し、視覚的に訴求力のあるコンテンツを提供する。
  3. 双方向のコミュニケーション:コメントやメッセージへの迅速な返信で、顧客との信頼関係を築く。

theView Instagram


第3章:成功事例の紹介

一棟貸しヴィラの事例

当社がサポートした一棟貸しのヴィラでは、OTAを活用しつつも、自社ブランディングとSNS運用に注力することで、以下の成果を上げました。

  • 自社予約比率58%:直接予約の割合が高まり、手数料負担を軽減。
  • 年間売上4,000万円超:安定した収益を確保。

以下の取り組みを継続的に行ったことで成果を実現しています。

  1. 公式ウェブサイトのリニューアル:施設のコンセプトや魅力を前面に押し出し、予約導線を最適化。
  2. SNSでの積極的な情報発信:季節ごとのイベント情報や周辺観光スポットの紹介など、フォロワーの興味を引くコンテンツを投稿。
  3. 口コミへの丁寧な対応:OTAやGoogleマップ上のレビューに対し、迅速かつ誠実な返信を行い、顧客満足度を向上。

民泊施設の事例

別の民泊施設では、OTAからの集客に加え、以下の施策を実施することで、自社予約を増加させました。

  1. ローカルSEOの強化:Googleマイビジネスの最適化やブログ記事の定期的な更新で、検索エンジンからの流入を増加。
  2. メールマーケティングの活用:過去の宿泊者に対し、ニュースレターで特別プランやイベント情報を配信し、再訪を促進。
  3. 独自キャンペーンの実施:自社サイト限定の割引プランや特典を提供し、直接予約のメリットを訴求。

第4章:地道な取り組みの積み重ね

継続的なSNS運用

SNSでの情報発信は、一朝一夕で成果が出るものではありません。しかし、週に1度の投稿でも構わないので、継続することが最も重要です。施設の季節ごとの変化、スタッフの日常、地元イベントの様子など、発信する内容は無限にあります。ときには予約に直結しない投稿もありますが、ファンとの信頼関係を築く“資産”となっていきます。

口コミへの丁寧な返信

OTAやGoogleマップ上のレビューに対しても、1件ずつ丁寧に返信する姿勢が、宿の評価に直結します。とくにネガティブな口コミに対して、真摯な対応を行うことで、「きちんと向き合っている宿」という印象を与えることができます。

独自キャンペーンの実施

自社サイト限定のキャンペーンも、有効な自社集客手段の一つです。

  • 地域の特産品プレゼント
  • 季節限定の無料アクティビティ
  • リピーター向け割引コードの配布

こうした特典は、OTAでは実施しづらい“施設独自の魅力”として、自社予約を促すきっかけになります。


第5章:OTAと共存しながら、未来をデザインする

自社予約比率を高めることは非常に重要ではありますが、OTAを否定する必要は全くなく、むしろ、OTAは「広く知ってもらう入り口」として必須です。問題は、その後にお客様とどう関係を築いていくかという点になります。

私たちは、ヴィラ・民泊・ホテルなど、さまざまな宿泊施設において、「OTA × 自社サイト × SNS」を組み合わせたハイブリッド型の集客戦略を提案しています。

  • OTAでの認知・集客
  • SNSでのファン育成・関係構築
  • 自社サイトでの直接予約・利益最大化

このように、各チャネルの役割を明確にしながら戦略を設計することで、無理なく集客基盤を育てていくことができます。


最後に:あなたの宿にしかできない“物語”を育てよう

宿泊施設は「寝るための場所」ではなく、「記憶に残る体験」を提供する場所です。どんなに小さな宿でも、他にはない価値を持っているはずです。

大切なのは、それをきちんと“言語化”し、世界観として“伝える”こと
そしてそれを、SNS・パンフレット・ウェブサイト・館内演出など、あらゆる接点で一貫性を持って表現していくことです。

私たちは、そんな宿の“らしさ”を一緒に言葉にし、形にしていく伴走パートナーです。

  • SNS運用が続かない
  • 自社サイトの魅力が伝わっていない気がする
  • OTAの手数料が重く感じてきた

そんな悩みをお持ちのヴィラや民泊、ホテルの皆さま。
ぜひ一度、私たちにご相談ください。

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