サイトコントローラーとは?宿泊施設に欠かせない予約管理ツールと主要製品の比較

Category: Branding | Hotel Management
Author: Shibata
Date: 2025.06.23

はじめに

複数のOTA(楽天トラベル、じゃらん、Booking.comなど)に施設情報を掲載している宿泊施設にとって、在庫や料金の一元管理は大きな課題です。こうした課題を解決するのが「サイトコントローラー」と呼ばれるツールです。

この記事では、サイトコントローラーの基本的な役割とメリット、そして国内でよく使われている主要サービスの特徴を比較し、施設の規模や運用スタイルに合った選び方を紹介します。


サイトコントローラーとは?

サイトコントローラー(Site Controller)は、複数のOTAや予約経路と連携し、以下の情報を一元管理できるシステムです。

  • 宿泊プランの在庫(空室)
  • 販売価格
  • 予約情報

これにより、以下のようなメリットが得られます:

  • OTAごとの在庫調整が不要になり、ダブルブッキングを防げる
  • 価格変更や販売停止などの操作が一括ででき、業務効率が大幅に向上
  • 手動ミスや過剰在庫の防止により、収益ロスの軽減が可能

サイトコントローラーを導入すべき施設とは?

  • OTAを2つ以上利用している施設
  • 予約数が増えて管理が煩雑になってきた施設
  • スタッフが少なく、業務効率を改善したい施設
  • ダブルブッキングを確実に避けたい一棟貸し施設や人気宿

代表的なサイトコントローラーの比較

製品名主な特徴対応OTA数価格帯(目安)自社予約連携サポート体制主な連携先
TL-リンカーン(シーナッツ)宿泊業界の定番。楽天・じゃらん公式推奨約50社以上月額1万円〜あり(楽天・じゃらん系が強い)電話・メール対応、実績豊富楽天、じゃらん、Bookingなど
TEMAIRAZU(手間いらず)多機能で法人・中規模以上向け約60社以上月額1.5万円〜あり(多様な予約エンジンと接続可)手厚いサポートと設定代行あり海外OTA含む広範な対応
ねっぱん!(クリップス)無料プランあり。小規模宿や民泊向け約40社無料〜月額5,000円前後あり(STAYNAVI、予約番など)シンプルな対応で導入しやすい楽天、じゃらん、Airbnb等
Beds24海外OTA特化、柔軟なカスタマイズ性約30社月額3,000円前後〜あり(高いAPI連携力)国内代理店経由で日本語サポートありAirbnb、Booking、Expediaなど
Airhost民泊・ホテル両対応、PMS機能内蔵約50社月額5,000円〜(部屋数で変動)あり(自社予約ページ搭載)日本語サポート、導入支援ありAirbnb、楽天、Agoda、じゃらんなど

おわりに

サイトコントローラーは、OTA運用を効率化し、売上機会の最大化と人為的なミスの防止に役立つ重要なツールです。

施設の運用規模や利用中の予約チャネルに応じて、最適な製品を選ぶことで、日々の業務が大きく変わります。まずは現在の課題を洗い出し、それに合ったシステムを検討してみましょう

Mail Magazine

宿泊施設の売上アップ施策、ブランディング事例や、観光業界の市況など、宿泊施設運営に役立つ情報を定期的に配信します。

No Content >>

Contact Us

宿泊施設のブランディング、OTA関連施策、マーケティング、各種制作から施設運営まで幅広く対応可能です。
お気軽にお問い合わせくださいませ。

Contact