Category: Hotel Management
Author: Shibata
Date: 2026.05.17

こんにちは。株式会社Arch代表の柴田です。
私はこれまで金融機関での経験を経て、複数社の創業・売却を経験し、現在は株式会社Archの代表として宿泊施設のブランディングやWEB制作、M&A、不動産仲介などを手掛けています。1000施設以上の宿泊施設運営に携わり、Airbnbでの受賞歴など、民泊やホテル市場の実務を重ねてきました。また、建築学部出身という背景もあり、空間デザインとテクノロジーの融合には特に強いこだわりを持っています。
近年、ホテルや旅館、ヴィラ、民泊において「サウナ」や「半露天風呂」を導入する施設が急増しています。しかし、素晴らしい設備を作ったにもかかわらず、「WEBサイトでの見せ方」が弱いために、その魅力がユーザーに全く伝わっていないもったいないケースを数多く目にしてきました。
今回は、あえて価格戦略には触れず、純粋に「サウナや半露天風呂の魅力を120%伝えるためのWEB制作と見せ方のコツ」に特化して、建築的視点とデジタルマーケティングの視点から深く解説していきます。
宿泊施設を探すユーザー、特にサウナや特別な温浴設備を目当てにしているユーザーは、「サウナがある宿」という単なるスペックを探しているわけではありません。「誰にも邪魔されず、自分のペースでロウリュを楽しめる空間」「夜風を感じながら、星空の下での外気浴」といった、エモーショナルな体験を探しています。
せっかく数百万、数千万円という大きな投資をして素晴らしいサウナや半露天風呂を作っても、WEBサイト上に「サウナ完備」「半露天風呂あり」というテキストと、明るすぎる照明で撮られた無機質な写真が1枚あるだけでは、ユーザーの心は動きません。WEBサイトは、施設のドアを開ける前の「最初のオンラインエントランス」です。ここで圧倒的な期待感を持たせることが、予約への絶対条件となります。
建築学部出身の私から言わせれば、建築空間が持つ意図(光の入り方、風の抜け方、素材の質感)を、WEBという2Dのスクリーン上でいかに3Dの感覚として翻訳するかが、見せ方の本質です。
実際の施設で感じるヒノキの香りや、水風呂の冷たさ、外気浴の心地よさを、視覚と聴覚(時には想像上の触覚)を通じてWEBサイト上で疑似体験させること。これが、これからの温浴施設特化型WEB制作において最も求められるスキルなのです。
サウナの魅力を伝える上で最も重要なのは、「シズル感」です。飲食店の広告で肉汁が滴るステーキを見せるように、サウナでも特有のシズル感を見せる必要があります。
写真撮影においては、照明のコントロールが命です。サウナ室の写真は全体を明るく撮りすぎてはいけません。間接照明の柔らかな光、ストーブの熱源が放つ仄暗い赤み、そしてロウリュをした瞬間に立ち上る蒸気(水蒸気)をしっかりと捉えるコントラストの強い画作りが必要です。WEBサイトのトップビュー(ファーストビュー)で、蒸気がふわりと動くような短いループ動画(シネマグラフなど)を配置すると、ユーザーは瞬時にその空間の「湿度と熱気」を直感的に感じ取ることができます。
サウナ愛好家(サウナー)にとって、サウナ室単体のスペックと同じくらい重要なのが、「サウナ室 → 水風呂 → 外気浴スペース」という一連の動線です。
WEBサイトの構成も、この動線に合わせてスクロールさせるストーリーテリング型のUI(ユーザーインターフェース)が非常に有効です。 例えば、スクロールするごとに、
半露天風呂の最大の魅力は、内風呂の「プライバシー・安心感」と、露天風呂の「開放感・自然との繋がり」を両立している点にあります。そして、その魅力は時間帯によって劇的に変化します。
WEB制作においては、必ず「朝・夕暮れ・夜」の異なる時間帯の表情を見せることが重要です。 朝の清々しい光が湯面に反射する様子、夕暮れ時のマジックアワーに染まる空を切り取る窓枠(ピクチャーウィンドウとしての役割)、そして夜、間接照明と星空だけが照らす幻想的な空間。これらをスライダーやギャラリー機能でシームレスに見せることで、「どの時間帯に入ろうか」とユーザーに滞在中のスケジュールを想像させることができます。
写真だけで伝えきれない「感覚」は、洗練されたコピーライティングで補強します。 「客室露天風呂付き」という機能的な説明ではなく、ユーザーの感情に寄り添う言葉を選びます。
例えば、 「窓を開け放てば、そこはあなただけの森の特等席。」 「誰の目も気にせず、好きな時に、好きなだけ。湯の音だけが響く静寂のプライベートスパ。」 といったように、五感(視覚、聴覚、触覚)に訴えかけるコピーを写真の横に添えることで、見せ方の説得力は何倍にも跳ね上がります。
どれだけ美しい写真とテキストでユーザーを魅了しても、予約への導線(UX:ユーザーエクスペリエンス)が複雑であれば、離脱を招いてしまいます。特に、サウナや温泉でリラックスした気分を想像しているユーザーに対して、ごちゃごちゃとした予約カレンダーや、入力項目が多すぎるフォームを見せるのは興ざめです。
画面の右下や下部に常に追従する「空室検索・予約ボタン」を設置するのは基本ですが、そのデザインも施設のトーン&マナーに合わせる必要があります。ギラギラとした原色のボタンではなく、施設のブランドカラーを基調としつつ、ホバー(カーソルを合わせた時)した際にふわりと浮き上がるような、上品かつ直感的なアニメーションを取り入れることで、ブランドの世界観を保ったまま予約アクションへ誘導できます。
現在、宿泊施設のWEBサイトへのアクセスの70〜80%以上はスマートフォンからです。つまり、サウナや半露天風呂の見せ方は「スマホファースト」で設計されていなければ全く意味がありません。
PCの横長画面で作られた美しい写真を、そのままスマホの縦長画面に縮小して表示すると、一番見せたいはずのストーブの質感や、湯船の広がりが小さく潰れてしまいます。スマホ閲覧時には、縦長の画面を活かした縦位置の写真(ポートレート撮影)を大胆に配置し、画面いっぱいに広がる没入感を演出することが必須条件です。親指一つでスクロールしていく心地よいリズム感、文字の読みやすさ、画像読み込みのスピード。これらすべてが「見せ方」の一部であり、施設のクオリティを代弁する要素となります。
ここまで、サウナや半露天風呂の魅力を伝えるWEB制作の極意についてお話ししてきました。しかし、これらを自社だけで完璧に実装するのは、非常に難易度が高いのも事実です。
私たちは、単なるWEB制作会社ではありません。宿泊施設を自ら1000施設以上運営してきた泥臭い実務経験と、金融・M&A・建築デザインという多角的な専門知識を統合し、クライアントの施設が持つ潜在的な価値を極限まで引き出すプロフェッショナル集団です。
施設のコンセプトから根本的に見直し、他にはない強みを言語化・視覚化するなら、私たちのブランディング事業が強力なパートナーとなります。 そして、その確立されたブランドの魅力を、今回お話ししたようなシズル感溢れるデザインと最新のテクノロジーで実装するのが、私たちのWEB制作です。
さらに、これからサウナ付きヴィラや温浴施設を新規開発したい、あるいは既存の施設を売却・取得してリノベーションしたいとお考えの経営者様には、事業戦略の根幹からサポートするM&A・不動産の知見をご提供いたします。
「自社のサウナや半露天風呂の魅力が、まだWEB上で表現しきれていない」 「もっと直感的にユーザーの心を動かす見せ方を知りたい」
そう感じられた方は、ぜひ一度私たちにご相談ください。渋谷のオフィス、またはオンラインにて、皆様の施設のポテンシャルを120%引き出すためのディスカッションができることを楽しみにしています。
現状の課題整理や、ちょっとしたご相談からでも大歓迎です。ぜひお気軽にお問い合わせください。専任の担当者、そして私自身が、皆様の施設の成功に向けて全力で伴走いたします。
宿泊施設のブランディング、OTA関連施策、マーケティング、各種制作から施設運営まで幅広く対応可能です。
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